ダウン症の子育て 中学生から高校生へ

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  • 娘のこと

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ダウン症児の娘、集団のなかでは、友だちより先生?問題行動の結末は?

ダウン症児が集団のなかで過す時に、よくあげられる問題点があります。

・クラスの一斉指導だけでは理解できない
・ルールのある遊びに参加できない
・交友関係が広がらない
・友だとよりも先生とのかかわりを強く求める

まさにその通りでしたが、集団の中でもまれて育つうちに、かなり改善されてきた面も多くあります。

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しかし、やはり先生の存在は大きくて、先生のことは好きです。

中学に入ってからは、自分と関わりのある先生はすべてフルネームで覚え、下の名前で呼ぶということは、彼女のポリシーとなっています。

中学3年生。進路調査もはじまり、まわりの子どもたちは少しずつ受験モードに入りつつあります。
そんな中、3年に進級してみんなと同じ教室にいるのは、マイペースなだけに少々気を遣います。

先生の手を煩わすようなことがあれば、電話をください。問題があればいつでも連れ帰ります。と3年目のお付き合いになる担任の先生には伝えてあります。

 

先日、担任の先生から電話がありました。

先生を職員室へ迎えに来たのだが、いなかったので探しに行こうとした。引き留めたが、探しにいってしまった。
見つけて、今は落ち着いて反省しているが、どうしましょう?

ということでした。

どうしましょう?って?

「本来は、先生は教室で待つものですよね。これからは先生を迎えに行かずに教室で待つと約束できたら、いさせてください。
約束できないようなら、また電話ください。迎えにいきます。」と言って電話を切った。

電話は鳴らず、次に鳴ったときは、娘。
学校の公衆電話からかけてきた。
「今日、暑いやろ~、荷物重いし、汗いっぱいかくしな~、私、いややねん。だから迎えに来てくれる?」
「みんな暑くて、荷物重くて、汗かくけど、歩いて帰るんですけど・・・」
「それはそうやけどな・・・」
「じゃあ、歩いて帰ってくれば?」とも言いつつ・・・
「今日は、お疲れのようやから、行ってあげるわ。」
「ありがとう、じゃあ信号渡ったとこでね」

 

車で迎えに行き、のりこむなり、娘は、尋問を受けることになりました。
「今日、先生から電話がありましたけど、何か言いたいことがあればどうぞ。」

「二つ約束したねん。」

「わかった。でも、まず、なにがあったか教えて。」

詳しい説明がだらだらはじまった。簡単に書くと、
”数学の先生を迎えに行って、職員室(2階)にいなかったので、1階かなと思って降りても、いなかった。4階に上がって探していたら、
○○先生と○○先生が来て、○○先生が私の手をぎゅ~っとつかんでいたかった。反省して、二つ約束した。”ということ。

「それで、いつから先生を迎えに行きはじめたん?」
「ずっと前から。」
「ずっと前って3年生になってから?」
「い~や、2年生のときから。」
(じゃあ、前にもこういうことあったのでは???)
「どの先生にも、教室で待っててっていわれなかったの?」
「誰も、何も・・・」
「そうなん・・・」
(今まで注意がなかったのか?そういうことやりたいのこの子くらいだろうし、大目にみてた。なのか?それとも、本人がごまかしているのか?)

「二つした約束は何?」
「ひとつめは、他の学年のある階へいかないことと、ふたつめは、先生は教室でまつこと。」

「それで、教室で先生を待てたの?」
「昼からな~行きたくなったけどな、ぐっと我慢したんや。そしたら、○○先生が褒めてくれたから、これからもそうするわ。」
「そうしてください。もし、行きたくなっても、教室の前で待ってください。」
ということで、この話はおしまい。


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