ダウン症の子育て 中学生から高校生へ

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  • 娘のこと

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ダウン症児の就学について。我が家の選択は就学猶予

障害を持って生まれてきたがゆえに、
小学校へ入るのにも、どのような選択をすればいいのか
悩みますね。

まあ、健常児で生まれても小学校受験で悩む方もあるし、
どちらにせよ、子どもを育てているといろいろあります。

親のエゴではなく、
自分の子どもとしっかり向き合って、
一番良いと思える選択ができることを願います。

ダウン症児の場合、
就学についてはおおむね以下のどれかを選択して
いくことになると思います。

①通常の学級
②特別支援学級(知的障害クラス)
③特別支援学校

なんらかの障害があり
通常の学級に席をおいて、
通級指導学級に通うお子さんもいらっしゃいますが、
ダウン症児はあまり関係がないようなので選択肢に入れずにおきます。

就学前年度になると、
保育所を通して就学相談の案内がきます。
(受けなくてもOKなのですが、当然受けるべきです)

そして、
子どもの発達検査、
担任(保育園・幼稚園に行っていれば)、親からの聞き取りなどをして、
教育委員会側から、
”どこに行くのがよいと思われる”
という見解を告げられます。

でも、最終的には親の判断が尊重され、
親に決定権委ねられます。

家は3歳で公立の保育所に入所しました。

1年目は2歳児のクラスに籍を置き、
行事の時は3歳児クラスにいれてもらうようにしました。

4,5歳児は縦割りクラスだったので、
3歳児クラスに入るより落ち着けるはずということで、
2年目、3年目はその中で過ごしました。

そして、
3年目、就学相談がはじまりました。

3月生まれだったことも重なって、
とてもとても通常学級ではやっていけないだろうなというレベルでした。

判定は支援クラス相応。

そこで、我が家が下した決断は
就学猶予でした。

”就学猶予をしてでも通常学級でスタートしよう”
というのが夫婦間の決定でした。

「就学猶予するくらいなら、通常学級スタートでもいいから、
入学してください」と説得されましたが、
親の欲目で見ても、それはちょっと厳しいなと思えたので、
就学猶予を押し切りました。

就学猶予には、
医者の診断書がいります。
(主治医は、3月生まれだし、小学校入ったら大変だから
もう一年ゆっくりするのもいいかもしれない。
と言ってあっさり書いてくださいました。)

そして、1年間公立の幼稚園に通い、
翌年、通常学級に入学しました。
(家は、通常学級に行くはずと思われていたので、
そのまま教育相談もなしで通常学級に入学しました)

では、なぜ就学猶予をしたか?

2004年に
特定非営利活動法人である
フォイヤーシュタイン ラーニングセンターが神戸に設立されました。

そして、
ちょうど保育所に入所直前に
フォイヤーシュタイン教育論に出会い学び始めていて、
そこで、通常学級で学ぶべきという考え方を教えられたからです。

フォイヤーシュタインとの出会いは、
わが子の運命を変えたと言ってもいいかもしれません。

子ども自身は変わりませんが、
親の気持ちが大きく変化したのです。

どんな人も学びをやめない限り伸び続ける。
人間はいくつになっても変容可能である。
そう思えるようになりました。

そして、
フォイヤーシュタインは
何年遅れてでも通常学級で過ごすべき
という考え方を私に吹き込んでくれました。

娘が4歳の時に2週間にわたって受けた
指導者養成集中ワークショップでは、
私自身も大きく活性化されたと感じました。

また、詳しく書く機会を作りたいと思います。

フォイヤーシュタイン ラーニングセンター本部
神戸市垂水区日向2-6-8
ash@hopedu.com

フォイヤーシュタインを学んだことで、
普段の生活の中で、ずい分かかわり方が変わったと思います。

残念なことは、
学校生活に追われて、
認知強化教材自体にじっくり取り組む
時間がなかなか作れないことです。

親子で課題に取り組みたいと思いつつ・・・
悲しいかな、日々過ぎていくのが早いです。


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