- 娘のこと
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特別支援学校高等部の説明会
ダウン症女子、中学3年生。
受験の年になり、まわりは、勉強、進路説明会、オープンスクールの情報収集と少しずつ慌ただしくなってきているようです。
特別支援学校も同様、入学説明会、入学相談、体験入学、オープンスクールの案内がはじまっています。
行くかもしれない、支援学校。
とりあえずは、参加しておかなければ、と思っています。
そして、先日、特別支援学校高等部の説明会に、参加してきました。
親子、担任の先生、3人でひとつの長机にすわり、全体で説明をうけるという形でした。
挨拶、学校の概要、高等部の教育概要、分校の教育概要、入学選考に関する手続き、教育相談と体験入学・・・そして、ちょこっと校内見学をしました。
結構長い説明でしたが、みんな静かに聞いていたのはすごいな~と思いました。
ここに来ると、それなりに気の合う友だちができるのだろうなと思います。
でも、ここに来て、育つものはなに?と疑問が湧いてくるのです。
作業学習は、希望適正にあわせ、食品加工、陶芸、手芸、木工、リサイクル、農園芸、情報サービスの7班のようですが、楽しみ以上の技術は望めないような気がします。
”配線をとめるU字釘を100数える作業”と”割りばしの袋詰め作業”のことを少し話されていましたが、数える作業はプロジェクターで映された写真で、割りばしの袋詰め作業は実際にやっているのを見ました。
紙に書いてあるU字釘の絵の上に実物を重ねていって100とすることをやっているような写真が目に入りました。
理解度によってやり方はちがうのだろうか?
すべてにおいてそうだのだろうか?
もし、そうだとすると、「数える」ではなく「作業」ですね。
手先の鍛錬?根気力アップ?100の量はこれくらいと知り、もれなく置く?
割りばしの袋詰め作業は、何時間も使って、売りもののように丁寧に、そしてできるだけスピーディにいれられるように練習するのでしょう。
他のものに品物がかわったとき、応用が効くのだろうか?
目的はなんだろう?立って根気強く作業できる忍耐力?
入学後、こんなはずじゃなかったといって、やめていく人は何人かいるそうです。
だから本人の意思と、進む方向はどこなのかを見極めてきてほしいとのことでした。
望んでくる人もあるかもしれませんが、ここしか来るところがないという人もいるのです。
順応する能力に関しては、ダウン症の子は、他の障害のお子さんに比べれば高いと思います。
ここに来れば、それなりに楽しむだろうし、低いレベルであろうとも適応するのはわかっているのです。
しかし、先を見据えると、入学させる事に対して疑問を感じてしまうのです。
なにがベストかしっかり考えたいと思っています。
これは、余談ですが、
先日、学校からオープンスクール情報(通常の高校)のファイルを持ち帰ってきました。
これは持ち帰ったらダメなはずなのに、
「お母さんにみせたいのがある」
といって、翌朝ちゃんと返すことを約束して持ち帰ってきたのです。
一枚だけ、学校の催しがカラー印刷された案内があり、
「私、この学校見に行ってみたいねん。」
っていうから、
「これは、ここの高校に入りたい人が見に行くところで、英語が大好きな人が行く学校みたいだから、英語の単語を覚えようともしない人は、入りたいと言っても入れないので、行きません。」
と返事しました。
担任の先生に話すと、
支援学校の説明会いくからいいじゃないの・・・みたいな返事なのでした。