- 娘のこと
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ダウン症児も、問題行動には理由がある。
報告と言って、中学校からはよく電話がかかってくる。
今日報告のあった3点を取り上げてみたいと思う。
1、理科の時間がはじまってからトイレに行った。
2、昼食の時間、(班で机をあわせて食べるそうなのだか)
机をどうしてもあわせようとしなかった。
立って弁当を食べた。
3、卒業式の練習が始まったが、教室に残って教師が呼びに行って
説得するまで参加しなかった。
1について
娘にとって、短い休憩時間内に、
準備して移動、トイレ。はちょっと厳しいものがある。
「時間を守る」
を何度もいわれるので、
時間を間に合わせるために移動して、それからトイレに行く。
これは仕方ないと思うところもある。
3について
卒業式の練習に関しては、
初めての卒業式の練習で、みんなについていけるか不安になった。
とのこと。
不安でもちゃんとみんなについていって、
先生に「不安」を伝えるのが一番よい方法だと指導した。
2について
そして、不可解な、弁当を立って食べた事件!
先生には、
誰かが嫌いでも、嫌なことを言われたのでもないと答えたそうだが、
先生がいくら言っても、机を寄せず、立ったまま食べ続けたとか!?
これは、最後まで理由を言わなかった。
結局は、
班の男子が、もう一人の男子に
「(家の子が)きたぞきたぞ~のけのけ。」と言ったことが気になっての所業。
(おふざけレベルだと思うのだが)
どんな風に感じても、あなたは全く悪くはない。
だから、決められたルールが守れないなら、ちゃんと先生に伝えるべきだと話した。
他の子は、同じことが起こって嫌な気分になったとしても、
決められたようにとりあえず我慢して机をつけて食べるんじゃないだろうか。
決まり事より、自分に正直に動くところが、
みんなの中にいられる所以なのかなと思ったりする。
先生の指示に従えないなら、どんな理由でも先生に伝えること。
机をくっつけなくても、座って食べらるよなあ。という話はした。
また、
「男子が私のこと女王様と言ってくる!」
と以前にも聞いたことがある。
なんで?というよりなるほど・・・と思う。
指示にさっと従えないときは、
ほっておいてもらう、もしくは厳しく叱ってもらってもいい。
”女王様”と呼ばれること自体、
丁寧に対応してもらっている証拠なのだろう。
ダウン症の子どもは、「言語理解」「言語表現」「コミュニケーション」の中では、
「言語表現」=話し言葉が一番苦手だといわれる。
わかっていても、答えたり、説明できなかったりするので、
わかっていると思ってもらえないことがある。
家の子は、ゆっくりでも理由を聞き取ることができるようになったので、
理解を共有したうえで、話し合うこともできる。
でも、さっと理由が口をついて出てくる訳ではなく
じっくり考えて言葉を探すので、固まっているときは考えているときとも言える。
正しく理解してもらえないまま終わってしまうお子さんもいらっしゃるんだろうと
思うと不憫な気持ちがする。
これは、
ダウン症の子が”がんとして動かなくなる”という場面であり
自分の思いが説明できないゆえの表現なのかなとも思う。