ダウン症の子育て 中学生から高校生へ

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  • 娘のこと

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こっそりお出かけ

ダウン症女子18歳。通信制高校のサポート校に通う3年生。

学校は大好きだが、マイペースで自由人だ。

 

毎日学校に行くのは、いよいよ今月末で終わりとなる。

 

高校生活、最期の一か月、私とあわせて彼女の様子を毎日記録に残しておこうと思い立ったので、書いていってみることにする。

 

 

11月4日

 

3連休、2日間家でだらだら過ごした娘は、さすがに少し反省したのか、昨夜は早く寝たようで、9時半ごろだったか階段を降りる音が聞こえてきた。

2階にいた私は、しばらくして、階下に降りた。そしたら、その辺りに、姿がみえない。

そっと2階に上がってきたのかと思って娘の部屋をのぞいても、やっぱりいない。

 

また、近所へ散歩にでかけたのだろうか?と思っていたら、ホワイトボードに、

『必ず帰って来ます。
 名古山まで
 ちょっと走ってきます。』

と書いてあるのを発見。

 

自転車で行っても結構かかるのに、歩き?

何をしに行く?

友だちのところに行こうとしてる?

 

などとぐるぐる考えていたら、2階の電話の上に置き手紙発見。

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『ちょっとおでかけに行って来ます

 名古山で、お父さん、お祖父ちゃん親子に手を合わせて来ます

 必ず帰って来るので、心配しないで下さい

 〇〇は運動不足なので、名古山まで、走って行きます

 何かあったら、電話かラインして来て下さい

 では いってきま~す   〇〇 』

 

うわ~2日間家でだらだらして、今度は、いきなり一人で出かけるのか~

 

でも、携帯持って出ているようだし、何かあったら、電話してくるか・・・ということで、

 

私は私で動くことにする。

 

義母が、娘(義妹)がホスピスを訪れるのにあわせて、明日11時の介護タクシーにのって、冬物の衣類をとりに帰って来ることになったので、にわかにやることができたからだ。

11時過ぎって・・・昼食準備しなくてはだし、娘のボイトレへの送迎調整せねばだ。掃除もちょっと気合い入れてやっておきたい。

 

まず、ボイトレの先生には、メッセージで、

『娘を11時のボイトレに送っていけないので、娘がひとりで行けないなら、お休みさせてもらいます。娘は勝手にお出かけ中で、帰宅後確認します。』

と伝えたら、直接電話を入れてくださったらしく、

『一人で行けると言っています。お母さんに内緒で運動しているそうです。』

と返ってきた。

 

レッスンには、一回だけ一緒に自転車で行ったことあるけど、本当に一人で時間通りに行けるのだろうか???と疑問に思う。

 

私は、掃除して、買い物して、明日の昼の献立考えていたら、実家に野菜を取りに行きたくなった。里芋、ほうれん草、レタス・・・

 

娘は、なかなか帰ってこない。

 

結局、先に電話をかけたのは、私。

 

4時前にコールしたら、しばらくして出た。

「今、どこ?」

「○○」(高台にある貯水池公園)

とかえってきた。

 

何してるのよ~!!と言おうとしたら、女性の方が電話に出て、

「はじめまして。お母さんですか?今娘さんにいろいろとお話し聞かせてもらってたんです。おかげで気持ちが軽くなったんです。娘さんの貴重な時間いただいてありがとうございます。本当に素敵なお子さんですね。お母さんにもお礼いいたくて・・・」

返す言葉もなく、電話をかわった娘に、

「何してるのよ~実家に野菜とりに行きたかったのに。」

というと、

「私、鍵持ってるから、大丈夫。いってらっしゃ~い。」

の返事がかえってきたので、

実家に野菜もらいに行って、帰ったら、何事もなかったかのように、テレビを見ていた。
もちろん、私の小言はとまらない。

運動不足っていうなら、遅寝遅起きで、2日間ダラダラ過ごして、私がやってること手伝うって気はないのか?

そもそも、3日間もあったのに、やっていない洗濯はいつするつもりなのか?

という話だ。

 

今日は、

名古山まで行って、帰りにスーパーで弁当買って神社の裏山に登って、どなたかに演説して、おそらく5時過ぎの帰宅。

7時間近いお散歩。

 

「明日どうやってボイトレ行くの?」

って聞いたら、

「歩きで!」

「どれだけかかるかわかってるの?」

って言ってみたけど、わかってないんだろうなあ・・・


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