ダウン症の子育て 中学生から高校生へ

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  • 体験

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料理教室と義母の誕生日

昨年末、

友人親子に料理教室の体験に誘われていった。

 

つくったのは、ロールケーキ。

わたしさく。

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むすめさく。

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クリームの絞り方を教えてもらっても、好きにやるのは娘らしい。

 

もう、習いに来る気満々になっている。

 
基本の料理12回。パン6回、ケーキ6回。

私としては、出来ないものはないから、料理教室に行くのは不服だ。

 

 

本来なら、茶懐石料理か、和菓子を学びに行きたいところだからだ。

 

私から学んでくれたら一番いいのだが、

お母さんになりたい割に、今やっていることが大事で、声をかけてもあまり手伝おうとしない。

 

そのくせ、習いたがるのは、頭の痛いところだ。そのうえ、普段から手伝っていないし、療育手帳を持つ娘を、とうてい一人では行かせられない。

 

2人となると、結構お高いので悩んだが、3月末まで学生の娘は半額ですむとのことで、他人から学びはじめるのをきっかけにするのもよしかなと思って、入会することにした。

 

 

それで、年明けすぐに1回目の料理教室をいれた。ホスピスに入所中の義母の87歳の誕生日でもある。

 

3日くらい前から、食欲が落ちているので、フェイクの薔薇(造花に見えるが花びらが入浴剤)をもって料理教室前に施設を訪れることにしていたが、娘が起きない。

 

何度も起こして、急げばギリギリ間にあう時間にしか起きてこなかったのに、マイペースで慌てない。

 

待っていたら、12時15分からの教室に私も遅刻するので、娘をおいて先にバスで駅前に出る。

 

私が駅に着いたら、「23分までバスがない」と電話をかけてきたのはいいが、完全に遅刻の時間だ。

 

ちゃんと決められた通り、娘は、10分以上の遅刻でキャンセル扱いとなった。

 

私は、ため息つきつつ、ひとり料理スタート。

「お早いですね。」

と言われても、長年料理作ってますから・・・と内心思いながら、笑顔になれない。

 

娘が来た時には、

「キャンセルになったから、私のつくるのを見学しておいて。」

と言ったが、ロッカーの隅で泣きモードにはいった。

 

体験に誘ってくれた友だちが午前のクラスで来ていて、娘を慰めてくれたようだが、

手が離せない私はそのままにしておくしかない。

 

料理が完成して盛り付けがすんだら、『自分の分がない。見ているのは嫌だ。』とでも思ったのだろう。ロッカーの所から飛び出していった。

また、電話をかけて呼び戻し、こんこんと諭す。

 

ちゃんと電話に出て戻って来るところは成長だが、衝動的に動くところはまだまだだ。

 

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出来上がった料理を半分食べて、少し落ち着いた娘は、システムを説明されて納得したのかキャンセル料1000円を自分の財布から取りだし、自ら支払って帰った初回料理教室だったのだ。

 

次回に活かされることを祈る。

 

 

そして、何事もなかったかのようにすぐに立ち直るのが娘の素晴らしいところ。

 

そのまま電車で二駅。義母のところを訪問する。

 

入所して10カ月ちょっと。家にいるより何倍も幸せに暮らせている。

 

体調は悪いが、施設にかかわる方々からメッセージやプレゼントをいただいて、誕生日のお祝いをしてもらい、目頭を熱くする義母だった。

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調子がよければ、モンブラン食べたいとおっしゃるところだが、

年末に、体験料理教室でつくったロールケーキでも、食べてもらえてよかった。

 

そして、義母が命をまっとうできることを祈る。


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