- 療育について
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「ダウン症児の赤ちゃん体操」 娘と通った塚口病院赤ちゃん体操教室
ダウン症児の赤ちゃん体操とは・・・
まず、
「ダウン症児の赤ちゃん体操ー親子で楽しむふれあいケア」
藤田弘子著 メディカ出版
という本を手に取ってみることを、おすすめします。
ダウン症児の発達はゆっくりですから、
発達検査になど行って健常児と比べると、
どうしても落ち込んでしまうことが多いです。
この本には、
”ゆっくり運動発達ステップ評価表”というのがついていますので、
これを基準に考えて、あせらず、丁寧に進めていくのが、
良いと思います。
このダウン症児のための早期療育の体操は、
兵庫県立塚口病院(現兵庫県立尼崎総合医療センター)の
小児科医であり、著者である藤田弘子先生を中心に考案されました。
ダウン症の赤ちゃんに共通した特徴として、
低緊張(緊張の弱さ)があります。
それゆえに、
できるだけ早いうちに正しい動かし方を覚えないと、
後の関節の変形や不自然な動作の原因になりえると思われます。
だから、少しでもよい発達を促すために
これを取り入れていくというのもひとつの方法だと思います。
2006年より毎年、日本ダウン症療育研究会が
「赤ちゃん体操指導員養成コース」を開講しています。
当時より、指導できる方は増えていると思うので、
”やってみたいけど、本だけでは無理だよ”
という方は、
探せば近くでやっているところがあるかもしれません。
私は、2002年にネットで、
兵庫県立塚口病院小児科でやっていた
「ダウン症児赤ちゃん体操教室」を見つけました。
現在は兵庫県立尼崎総合医療センターに移転して、
続けられているようです。
(2015年7月1日、県立塚口病院と県立尼崎病院が統合、
兵庫県立尼崎総合医療センターに移転)
はじめて予約の電話をかけたのは、
娘が、11か月頃で、
両手を使って前に進む(脚力が弱いためか)
おもしろいズリバイをしていたころでした。
歩いている姿(歩き方)を見るだけで
ダウン症だとわかる方もいて、
歩き方はどうしようもないことなのかな?と感じながらも
少しでも正しい身体の動かし方を身につけて
出来る限り自然な歩行ができるといいなとも思っていました。
塚口病院は、
同じ兵庫県内でなんとか通えるし、
なにかしら得るものはあるに違いないと考えました。
車でも行けるけれど、
「体験が大事」と考えて、
公共交通機関を利用することにしました。
月一回、電車と抱っこで(駅から少し距離があったので少々きつかった)
通い始めました。
初診は一カ月後の1歳と15日目。
小児科で診察をうけてから、
体操教室が行われている別館に移動しました。
そこでいただいた
親子教室手帳の冊子の最初のページに書かれた
赤ちゃん体操教室の対象と目的は・・・
対象:染色体に異常をもつ赤ちゃんとご両親
目的:①赤ちゃん体操を通して親と子の絆を深めることから始める早期療育
(ひとり歩きができるまで)
②両親たちがショックから立ち直り友だちの輪を広げ、情報源を得る
でした。
「ダウン症のあかちゃん体操」の本もその時知りました。
この赤ちゃん体操の教室は、
第2・4月曜日に予約制で開かれていたもので
診察券順に、
一人一人その子の状態に合わせた指導をしていただけます。
この体操はスキンシップ、体調を見ながら無理なく。
子どもにとって、まず大切なのは愛情、次に健康、その次に運動も含めた発達。
あせらずに。とうことでした。
私たち親子は、月一回、(8月休み)で5か月、
全4回通って2009年9月に卒業しました。
本どうり体操をコンスタントにやることはできませんでしたが、
身体を動かす(少しでもしっかりした身体をつくる)
ということは、生まれてからずっと意識してきたことです。
アドバイスいただいたポイントの、
足裏全体を床につける。
膝曲げ。
は特に意識して取り入れるようにしました。
足が床にぺったりつく幼児用の椅子を買って
座らせるようにしました。
靴(足裏の力を全体にかけられるように)
室内でも時々はかせるようにしました。
手押し車はバランスが悪くなると聞いたことがあるので、
迷ったものの、カリキュラムのひとつだったので、
使ってみることにしました。
最後まで
横ずわりは苦手なままでしたが、
おしゃがみしたり、
サークルの枠をもって屈伸運動みたいなことをしたり、
階段ののぼりおり(降りはバックで)
つたい歩きを徐々に上達させ、
ひとり立ち後は、
日々少しづつ歩数をのばしていきました。
歩けるようになったことは、
大きな喜びでした。